体力レベルとトレーニングの発展の最近のブログ記事


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 体力と、医療、リハビリ、トレーニング、コーチング等の関係は上の図の様になります。
 この図は2009年に行われた JATI の総会の講習で見かけたものをベースにしています。
 該当の図が総会資料に見当たらないのでご出典の先生が分かりません。ご容赦ください。


 引き続き、医療とトレーニングやスポーツを考えてみたいが、今回は医業類時行為とスポーツやトレーニングとの関係を考えてみたい。
 各関係者の方から適切でないとお叱りを受けるかもしれないが、ご容赦いただければと願う。

 
 医業類似行為にはカイロプラクティクや整体、気功、その他の民間療法が含まれる。
 これらとスポーツとの違いは、受動的に施術を受けるか、能動的に自らスポーツ行動するかで分かれるだろうが、トレーニングとなると境が難しいと感じる。

 例えばバッティングセンターやゴルフの打ちっ放しに、カイロプラクティクや整体などの医業類似行為と同じ様な効果を期待して行く人は、まずいないだろう。

 では、ヨガやストレッチとなると、スポーツジムで「冷え性や肩こりに効きますよ」みたいにうたっているのもあるので、そのような効果を得ようとしているだろう。
 しかしこの場合は、指導者は見本をするだけで、お客様には触れないこともあるようだ。

 バレエや日舞の教室では、先生やお師匠様が「首はこっち、肘はこう」という感じで生徒の方の身体を動かしたりするが、これは踊りの形の為だろうし、それぞれの該当者はそう思っているだろう。
 「冷え性や肩こりに効きますよ」という気持ちでバレエや日舞を習う人はこれもまた居ないだろう。いや、多少居られるかもしれない。


 運動部の選手がするような「筋トレ」だと、「身体アライメントを調整するためにバーベルを用いる」というようなことはほとんど考えないだろうから、これも遠いだろう。
 第一「対象者に向けて行う」という指導体制が整えられていないことがほとんどのため、医業類似行為が成り立たないだろう。

 医業類似行為や柔道整復師や鍼灸あんま師の施設に併設しているようなスポーツジムが結構増えてきた様に思う。
 それぞれの業務の分類や法的な用件はここでは問わないとしても、そのような方の指導するスポーツジムでは、その延長での指導をお客様は意識すると思う。

 医療施設(医業類似行為ではない本当の医療の方)と併設のジムや高齢者施設などのほうが、保健治療の関係できっちりと分けないと法的な用件が難しくなる。


 私の考えているトレーニングの理想は、身体の筋肉や骨格のアジャストメントを含むもので、それにより理想的なトレーニングの段階的な発展も考えている。
 実際に手技で身体を調整をしてレジスタンストレーニングに挑むような場合は、これは医業類似行為に近いか、それそのものと言える気がする。
 また、姿勢や動作の確認の為の写真やビデオを撮影したり、医療機関で測定するようなデータの活用もあるので、医業類似行為に近い印象をお客様が受けるかもしれない。

 ただし、本来の目的がスポーツ能力の向上やボディメイクなので、「冷えや肩こりに効きます」というようなことや、「メタボ対策にどうぞ」というような、健康の増進に向けたキャッチコピーはあまり使っていないと思う。
 トレーニングをすることや動きを改善することで肩こりに効いたり、運動後のぽかぽか感などで冷え性に効いたりするだろうが、元々それを目的としていない。
 「健康になりましょう」のような言い方はするかも知れないが、「病気を治しましょう」というようなことは法的に言えないし、それは当然医療の仕事である。

 一般的な大手スポーツジムでは、お客様の身体に触れることが禁止のところもあると聞く。理由は分からないが医業類似行為と切り離す為なのかもしれない。
 私は「医業類似行為とお客様に誤認されると都合が悪い」と考えたことが無いし、その前の時点で対象者間で納得した上で行っているので問題ないと判断している。


 このように、スポーツジムやトレーニング指導の場合、

・お客様の期待が何なのか、
・手技や機器による対象者の身体への働きかけがあるか(施術のような行為があるか)、
・ジムの営業目的が健康増進に近いのか、競技やボディメイクに向けているか、

などで、それぞれの該当者の認識が分かれる気がする。



http://hisajp.info/2009/09/post_319.html


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 体力と、医療、リハビリ、トレーニング、コーチング等の関係は上の図の様になります。
 この図は2009年に行われた JATI の総会の講習で見かけたものをベースにしています。
 該当の図が総会資料に見当たらないのでご出典の先生が分かりません。ご容赦ください。


 今回も引き続き、医療と、トレーニングやスポーツの関係を考えてみたい。
 医療関係者の方から適切でないとお叱りを受けるかもしれないが、ご容赦いただければと願う。


 医療に分類されるのは、図の
 1、治療中の段階
 2、リハビリの段階
となる。

 医療の範囲は、医療法や医師法で定められており、資格の無い者には行う事が出来ない、というような旨を前回書いた。

 それ以外に、「医業類似行為」と呼ばれるものがあり、これにはカイロプラクティクや整体、気功、その他の民間療法が含まれる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E6%A5%AD%E9%A1%9E%E4%BC%BC%E8%A1%8C%E7%82%BA

・「医業類似行為」では病気やけがの治療は法律上出来ない為、「病気やけがが治ります(直ります)」のような表現をしたら違法になる。
・そのため「治療」ではなく、「施術」と別な言葉で呼ぶ事が多い。
・また、医療機器は導入が難しい場合もあるため、検査方法が限られている。
・「患者」ではなく「お客様」となる。

 重要視するとしたら、
 「病院に行く必要があると認識しておきながら、人の心の弱みにつけ込み、自己の利益の為に病院を勧めなかった場合は犯罪となる」
と言う点に集約されるであろう。

 民間療法で数年に一度の割合で見かける新聞をにぎわすようなものがこれに該当するが、病院に行かないとならないような状態の人に対し「うちで直りますよ」というような話で引き止め、結局死に至らしめるような場合である。

 またこのような例で難しい所は、
「最後の神頼み」
「もう分かっているんだから、最期は楽になりたい」
というような切実な願いに対応するかどうかであろう。

 これが本人の望みなのか、家族が納得しているのか、というような信頼関係も重要になる。
 例えば、がんで亡くなった歌手の方は、終末期には民間療法を受けながら永眠についた。
 家族からの訴訟も聞いていないし、検察が動いたという事も無い。
 このような段階での違法性は問えないと思うが、救命の必要のある状態でのものは違法性が問われるのは当然であろう。


 さて、これら「医業類似行為」の効果はどうなのか? というと、何とも言えない。
 「医業類似行為」では病気に該当しない症状に対して施術となる。
 例えば「肩こり」は病気ではないので治療に該当しないが、いろいろな事をして行くと症状が軽くなったと感じる事がある。
 孫に肩を叩いてもらえば、大抵の人は肩の調子が良くなった様に感じるだろう。しかし実際の効果は分からない。

 元々不確かな症状に対して行う行為なので、数値化が出来ないと言える。
 そのため「医療的な基準では判断が出来ない」「計りようが無いから、効果があるかどうか、本人以外は分からない」というほうが正確だろう。


 こういう対応は、医療用語での「不定訴訟」に近いものかもしれない。
 病院だとしても、
「なんか、こう、重いんですよね」
と患者に訴えられたとしても、数値化できない場合は治療効果の判定が出来ず、ここでも患者本人意外には分からないとなる。
 「医者より孫のほうが効く」といわれたも返答のしようがない。

 医療は数値を客観要素とし見つめる事で成り立つ科学的な行為だが、それゆえに
「数値化できないものは、どうにもしようがない」
となる。



http://hisajp.info/2009/09/post_299.html


http://hisajp.info/2009/10/4_2.html


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 体力と、医療、リハビリ、トレーニング、コーチング等の関係は上の図の様になります。
 この図は2009年に行われた JATI の総会の講習で見かけたものをベースにしています。
 該当の図が総会資料に見当たらないのでご出典の先生が分かりません。ご容赦ください。


 今回は、医療と、トレーニングやスポーツの関係を考えてみたい。
 医療関係者の方から適切でないとお叱りを受けるかもしれないが、ご容赦いただければと願う。


 医療に分類されるのは、図の
 1、治療中の段階
 2、リハビリの段階
となる。

 医療の範囲は、医療法や医師法で定められており、資格の無い者には行う事が出来ない。
 これらを行える資格は法に定める「医師」「看護師」「助産婦」「療法士」「柔道整復師」「鍼灸按摩マッサージ師」等が該当する。
 これらの範囲を「治療」と呼ぶものと考えると分かりやすい。
 これには処方箋の必要な投薬等も含まれる。

 治療を簡単に言うと、
「病気や怪我を治す事」
といえる。

 この「病気や怪我」の範囲は医療法などで定められている。病名やけがの名称があるものがこれに該当する。
 これを簡単に言うと「健康保険の使える範囲」と考えると分かりやすい。
 また、保険の認められていない自費の治療行為もあり、これには高度な医療や、美容整形、歯の矯正などが該当する。しかしこれも医療法で定められていて、当然資格の無い者は行えない。


 また、医療の行える範囲は「悪くなったものを元に戻す」ことである。完全に戻らない場合もある。
 例えば、骨折ならそれを治療し、リハビリし、社会復帰までが仕事の範囲ある。
 元からあった能力を越える向上は目的としていない。

 そのため、スポーツ能力の向上や、審美の追求や、さらなる健康増進は、医療の範囲ではない。
 例えば、健康な人が「野球がうまくなりたい」「マッチョになりたい」「痩せたい」と病院へ行っても、当然病気に該当しなく治療もない。

 BMI が 30 を越えるような肥満は病気と言えるので、このような場合は治療を行う事もある。
 過食や拒食は別な病気となり、それに応じたものとなる。
 成人病予防の類い医療機関等でも扱われるようになったが、それは国の「治療費の削減」が目的である。


 医療関係者は、医療に必要な専門技術を持ち、人員も限られているから、その力は「病気や怪我で本当に困っている人」に振り向けられるのが本来である。



http://hisajp.info/2009/09/post_286.html


http://hisajp.info/2009/09/post_319.html


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 体力と、医療、リハビリ、トレーニング、コーチング等の関係は上の図の様になります。
 この図は2009年に行われた JATI の総会の講習で見かけたものをベースにしています。
 該当の図が総会資料に見当たらないのでご出典の先生が分かりません。ご容赦ください。


 今回は、医療と、トレーニングやスポーツの関係を考えてみたい。
 医療関係者の方から適切でないとお叱りを受けるかもしれないが、ご容赦いただければと願う。

 一般的な概念として書いていきたい。

1、治療中の段階
2、リハビリの段階
 治療中やリハビリ中は運動はしなく、回復に専念する。

3、トレーニングの段階
 トレーニングは、健康である事から始まる。
 健康だとしても、段階によって違うので、初期の段階では運動に適した身体にする事から始まり、徐々に体力の向上を目指す。
 無理をするとけがや故障に繋がる。
 体力の向上にはいろいろな範囲が含まれ、これがトレーニングの範囲でありトレーナーの仕事となる。

4、コーチングの段階
 競技では、競技技術の向上が必要である。これがコーチや監督の仕事である。
 基本的な事をいうと、選手は個人の体力と技術の向上をめざし、トレーナーは監督やコーチの目指す試合展開に必要な体力を作り、コーチは個別技術の向上を助け、監督はチームの成績の向上が仕事である。
 団体競技と個人のそれとでも若干異なる。

 体力が追いついていない状態で、それを超える要求をすると、選手のけがや故障に繋がる。
 そのため要求が高度になるにつれ、体力全般の向上や細部の強化なども必要になってくるので、選手、トレーナー、コーチ、監督のそれぞれが協力しながら、総合力の向上を狙う事が重要になる。

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 一般的にビルディングやシェイプアップと呼ばれるものは、ほとんどがトレーニングの範囲となる。
 男性のムキムキや適度なマッチョになるのも、女性らしい身体も、そのほとんどはトレーニングで作る事が出来る。
 トレーニングと言ってもいろいろなものがあり、筋トレだけがトレーニングではない。それぞれで適した方法を選ぶ事が重要である。

 減量もここに含まれ、医療のレベルではない。
 医療的な減量が必要なのは、BMI 30 を超えるような病的な肥満での治療であって、健康や美の追求とは異なる。
 病的な肥満でない限り病気と扱われないので、美容整形が担当する。



http://hisajp.info/2009/09/post_299.html

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