わざ (運動やトレーニングの技法)の最近のブログ記事

 エビデンスの活用の仕方について、書いてみたいと思います。
 いつもつきあっているが良く分からないインターバルから始めてみます。


レジスタンストレーニングでのインターバルの取り方

 レジスタンストレーニングでのインターバル(セット間休憩)は結構重要な要素です。
 しかしこれで間違っている方は結構おられます。
 間違っているとまでは言えないのですが、目的を履き違えている方が結構多いです。


 例えば筋肥大期のトレーニングとします。
 筋肥大期というのは1ヶ月なり3ヶ月なりの、ある程度の期間を経ないと結果が表れにくいものです。


 筋肥大の定義にはいくつか考え方があると思いますが、
1、筋肉の量そのものが増える(本来はCTによる筋断面積を計るのですが、通常は除脂肪体重や周囲径などで測定することがほとんどです)。
2、それに伴い挙上重量が増える。
というものと、私はしています。
 

 さて、インターバルについて良く聞く話しに、

「筋肥大のセット間インターバルは、1分間が良いと聞いたのでそれでやっていた。
 しかしそれだと疲れが抜けきらないので、次のセットで重量や回数が保てない。
 試しにインターバルを3分間にしてみたら、次のセットでも同じ重量で同じ回数扱えた。
 だから筋肥大トレーニングのインターバルは、3分間の方が良いはずだ」

という様なものです。


 ここで問題なのは、
「本来の目的である数ヶ月後に結果が表れる肥大を、1日内という短期間の結果で捉えている」
ということで、本来の肥大という目的を、いつの間にかその日の挙上重量に履き違えていることにあります。


 じゃあどうするのが良いのかというと、
「いくつかの方法を継続し行い、一定の期間後に検証し、目的に近い方を選ぶ」
となります。

 しかしそういう自己の体験というのは、時間がかかる割に得るものが少ない場合が多いです。
 体験や実験というのは、2つの方法をしたとしたら、どちらかにほぼ確実に優位性が表れる訳ですから、半分は無駄になるともいえます。

 「どんな体験は無駄にはならない」と言えますが、短い人生はなるべく効率よく過ごしたいものです。

 そのため、当てずっぽうにやるよりも
「学術的に良い(= エビデンス)と言われている方法から選ぶ方がもうちょっとマシだろう」
程度には言えます。

 そういうのがエビデンスの上手な活用というものでしょう。


勉強も運動も、同じような進み方をする

 運動やスポーツは、楽しみつつ行なうものからトップアスリートのする事まで、上下の幅がものすごく広い。
 誰でもスポーツは楽しめるが、トップになれるのはほんの一部だ。
 トップになるにはそれだけの質と量の練習やトレーニングが必要である。


 勉強では当然これを誰もが知っていて、一流大学を主席で卒業し、ハーバードや MIT の院にスカラシップで行き、そのまま向こうで仕事をする様な人は、当然それだけの事をしている。
 積み重ねた結果がその個人に現れているのである。

 そういう人に対して
 「どうすれば先生みたいになれますか?」
と質問する人はいないと思う。

 相手が小学生であれば
「お父さんお母さんのいう事を聞いて、きちんと勉強すれば大丈夫だよ」
位には答えられるだろうが、現実的に進めないとならない段階になったら様々に条件が違うのだから、当てずっぽうにいう事など出来ない。
 
 
 
 「どうすればイチロー選手みたいになれますか?」
というのは全くこれと同じ話しで、子供に対しての受け答えは同じ様に答える事が出来ると思う。

 ところが運動やトレーニングでは、この様な質問を大人がしているのである。
 「どうすれば競技が上手くなりますか?」
 「何を食べればスタミナが付きますか?」
 「どうすればきれいに痩せますか?」
 「簡単に教えてください」

 おいおい、簡単なら誰もがオリンピックに行けて誰もが世界一になれる。


・あなたの条件が分からず答える事など出来ない。
・あなたを詳しく調べ分析し、時間をかけて組み立てていけば、可能かもしれない。
・しかしあなたが最大限の努力をそうなるまで続けないとならない。こちらも精一杯頑張るがそれに頼るのではダメだ。

 この程度の事はいえるだろうが、具体的にどうするというのは、当てずっぽうにいう事など出来ない。
 
 
 
運動のコツと暗黙値

 運動というのは簡単なコツで解決できるものがけっこう有る。

 そのときそこにいればワンポイントアドバイスで良くなる事も有るだろうし、競技選手としてそういうコツを積み重ねる事ですごく上手くなることも充分にあるし、実際にそういう事も多いと思う。

 コツの積み重ねで発展する事に問題が有るとしたら、それは経験値の縦横を通しての理論的推考が出来ない事で、根源的に同じところが原因としても、表面上違う問題にぶつかるとそこで新たなコツを教わらない限りそれを越えられないという事にある。
 そのためその新たな問題を解決するコツを知っている人がいないと、解決できないとなる。

 何事も行けるところまでは行けるのだが、どの時点でそれにあたるか。
 子供のうちにそこにあたると次ぎに行けなくなるし、トップ選手になったら前人未到なのだから、自分でコツを作らないとならないのかもしれない。

 もちろんコツとコツを経験値から組み合わせる事は人間はする。しかしそういう方法だと時間がかかる。自分ではつかえるがチームで共有できないし、教えられない。これだと団体競技だと都合が悪いとなる。
 会社のような組織にもこれはそのままいえる。


 こういうのはどこまでが理論的にいえるのかとなるのだろう。
 理論的に考えているつもりでも判断は選択なので、やはりどこかしらコツというのはある様に感じる。

 ある程度のレベルまでのコツのようなものは暗黙値(ちょっと前に流行ったナレッジマネージメントですな)で広く共有する事が出来るだろう。

 またこれは競技トレーニングなどにおいて先輩から後輩と伝わり、やがて何の為にしているのか分からない形に変形する事が多く、狭い社会で面白い伝説がたくさんある。伝統として今も続いているものがたくさんありそうでワクワクする。


 高いレベルのコツというのは、変な話し、それが分かる人にしか分からない。そういうもんだ。
 「ボールが来るでしょ、見るでしょ、打つでしょ、ホームランになるでしょ」
私には分からない。言葉の意味は分かるがそれで競技成績に繋げる方法が見いだせない、、、。
 
 
 
トレーニングをどういうふうに考えると良い?

 トレーニングというのを簡単に言うと、そういうコツのようなものをいろいろな方面から纏めて分解して、誰にでも習得可能な様に、なるべく単純にし順を追って組み立て直したものだともいえよう。
 だから体力要素も有れば、技術要素も、その他の要素も含まれる。
 技術習得の為の時間の短縮にもなるし、大勢いても基礎から向上を望めるので都合が良い。

 現在のトレーニングはフィジカル要素の向上が主目的で、競技技術を向上させる「競技練習」とは分けて考える方向に有り、またそういう考え方が主だと思うのだが、大昔の重いタイヤを引きずって走るような方法は、トレーニングとも競技練習ともどちらにも分類されると思う。
 そういう曖昧なものがトレーニングの出だしだったのだろう。

 走る事を目的にする陸上競技の場合は現在でも境が明確でないし、また、トレーニングや技術練習の方法が進めば進むほど競技練習の要素を大幅に取り入れたトレーニングも出て、それはトレーニング要素を大幅に取り入れた競技練習とも言えるので、余計境が無くなるになる。

 そうなると、例えば柔道とすると、ウエイトを使うのはトレーニングで、柔道着を着ると柔道の競技練習、などとと分けて考えるとすると、可能性が減るだろう。
 自分より重い体格の選手と組み手を行う例はたくさん有るが、じゃあ砂袋を抱いての体幹対角線スピード捻りは、トレーニングと競技練習のどっちになるんだ、となるとどっちでも良い事だし分類できるものでもない。

 スポーツに限らず練習や訓練やトレーニングというのは、あらかじめ設定した目標(指標)に近づける為に行うのだから、
「何の為に、このような理由で、このような事をしている」というのが分かっていれば、アプローチの方向はどちらからでも良いのである。
 それを使う道具の種類や見た目で考えると、やがてどうしても矛盾が生じてしまう。


 トレーニングや競技練習が初期段階のうちは競技者がのそのままやっているし、基礎レベルではその方法で習得時間に問題はあまりないだろう。対費用効果の面などでも妥当であろう。

 しかし高度になると細分化が進むので選手だけではよく分からなくなってくる。
 細分化するほど、体力要素や、技術要素、その他の要素がバラバラになってくるし、研究者によっても言う事は違うし、国や地域によっても色々有る。
 そういう事を先輩選手に質問しても、思うような答えが返ってこないのは当然だ。

 トレーニングはある一部では高度なものへとどんどん進むが、理論的な裏付けが無いまま残っているトレーニングもたくさん有る様に思う。


 バーベルクリーンを行うにしても、知らないで見てるには重量挙げみたいなものだから、どうして重量挙げじゃない選手がそういうことをするのかは分からないかもしれない。
 知っている選手は見れば何をしているか分かるし、知らなくても聞くと分かるのだが、大抵知らない人ほど聞かないで見た目だけ覚える。

 聞かない人はいつもの練習場所に戻る頃には、前提が不明なまま色々考えまくって、結局いつものトレーニングに戻ってしているのかと思う。
 科学的アプローチに因るトレーニングと、そういう根拠が不明のまましているトレーニングでも、どちらも見た目はあまり変わらないので、組み立て方など関係ないし、どうにでもなるような印象を与えるのではないかなあと感じる。
 
 今はその幅がすごく開いている様に感じる。
 
 
 
アプローチの方向はいくつかある

 トレーニングという全体の動きを一度分解して再度組み立てる方向のアプローチと、現在有るものをそのまま積み立てていくコーチングというアプローチに、大きく二つの方向に分かれるのだろう。

 トレーナーとしてみる場合は、「それってこれが原因でダメなんだから、原因を残したまま同じ事をしても変わらないよ」と感じる事がすごく多い。

 「そんな事言ったって、あなた、この競技経験した事無いでしょう」という方もおられるのだが、こっちは運動エネルギーが適切かどうかを見る訳だから、その競技自体の経験はほとんど関係がない。

 競技経験と言う単面でしか見ていないのだから、これだけで既に偏っている気がする。

 原因を抱えたまま同じ練習で解決しようとしても、どうしても無駄が多くなる。
 私はそういうのは単なる昔ながらの根性主義にしか見えない。同じ方法でやる意義や必要性が全く感じられない。

 でもそれは、その人がどう考えるかだろう。
 考え方や見方を変えれば本質的なの意味での「最適な方法」に短時間で近づくのだろうが、「やっていて面白い」とか、「自分で磨きたい」という考えはそれで正しい。「好きだから」であればなおさらだ。
 人から見れば私も同等に偏っているはずだから、私が「こっちが良い」というものでもない。

 しかし自分の知っている方法以外には目を向けないでいるよりは、「こういう方法もあるよ」というのをいろいろな知っていた方が幅は広がるだろうし、私はその方が面白いし楽しいし、良いと思う。
 
 
 
きちんとした取り組みが出来ていると、ベースから持ち上がってくる

 たまによその練習やトレーニングを見させていただくと、伸びている団体やチームはきちんとした競技練習やトレーニング方法をとっているし、それらを上手く組み合わせている。

 伸びているところはベースから持ち上がってきているから、そういう共通した方法が作られているのだろう。
 トータルで見て良い状態になっているのが感じられる。

 チームや団体だと、頭角を現す選手もいれば、落ち込んでいる選手もいる。要領が上手いのもいれば、生真面目なのもいる。
 これは会社や学校の様に多数の人間が活動する以上はどこでも同じ割合である事なのだから、運動組織だけの話しではない。
 なおかつ、トップクラスのメンバーだけを集めても同じ割合で発生するし、そうでなくても同じ割合で発生する。
 組織ならではの人間関係も多いに影響する。

 しかし競技団体というのは競技技術の向上の為に有るのだから、監督や先輩が怖いとか頭が固いとかいうのが主原因なのではなくて、やはり競技練習やトレーニングを上手に組み立てているかどうかが本質的に必要だ。

 きちんとした取り組みが出来ていると、ベースから持ち上がってくるのである。
 これは小さい団体や個人選手でも、運動以外の音楽や審美要素や勉強でも、何でも同様である。


運動やトレーニングの仕方は人それぞれ違う

 運動やトレーニングの仕方は人それぞれ違うものだ。

 やり始めた最初のうちは集団指導が出来るが、それは全体が均質に近いからだ。
 やがて上手下手や体格差、性差などが現れてくるので、ずうっと同じ内容で同じ事をする事は難しいし、意味が無くなる。

 小学生の体育の授業でも、さぼっていたり出来ていない子もいれば、ここぞとばかりに頑張る子もいる。
 運動の好き嫌いもあるし、かけっこや鉄棒や水泳での得手不得手がある。
 この段階では得意な事を見つけて伸ばしてあげれば良いのだろう。それが勉強でももちろん喜ばしい。


 高齢者の方の施設などでの集団指導では、
「辛くなったら休んでくださいね」
というような感じで、それぞれの方のしている事や負荷は異なる。

 大人になって都合の良いのは、さぼっていてもごまかしが効くのと、バレても自分より若い先生に怒られない事だろう。
 先生もそんなことを言ってすねられるよりも、とりあえずでも進めた方が良いと知っているから厳しく言わない。


 競技になってくるともっと変わってくるのは当然で、野球とサッカーが同じ練習やトレーニングをする事はない。体重制のクラス別や性差で異なる事は多いにある。
 シェイプアップやビルディングにしても、それぞれの骨格や体格の違いで筋肉の付き方が違うのである。ヒップアップ一つにしても適した方法は本当は異なる。

 その人の特性や発展状態に応じて、トレーニングの内容は変わるし、また変えていかないと、望む結果は出ない。
 いつまでたっても同じ事をしていても、どうにもならない。

 とは言っても、最初は本人がどうして良いか分からないから、基礎的なものから始める事になる。
 自分の身体を使う動作でも、最初のうちは自分の身体を自分で分からない。
 最初からピアノが上手く弾けないのと同じで、出来る様になるまで焦ってもしようがない。
 
 
 
高度になるほど個別性や特異性に合わせる割合が増える

 トレーニングに限らず何事も、高度になるほど個別性や特異性に合わせる割合が増える。
 また方針としてもその人の良いところを伸ばすのか、弱点を補うのかに因って、それぞれプログラムの内容は異なる。
 そこに期限や発展の順番が絡む。

 それぞれに適したものは「やってみないと分からない」のである。
 だからといって当てずっぽうでやる訳ではなく、その人の状態を考えながらやる。

 もうちょっと正確に言うと、
 「やりながら適切な方法を探り続ける」のである。


 知らないのは調べながら行えば良いので、その道のさらなる専門家に聞くなり、強い選手に聞くなりして、その人の特性に合わせたプログラムを考えれば良いのである。

 だからそれぞれの個別例を知らないのは全然構わない。
 たくさんの個別例を持っていたところで資料が増えるだけだし、時間が経つと陳腐化する。
 それより呑ますと聞ける友達を増やした方が良い。呑めるなら個人的にもその方が都合が良い。

 またそれぞれの特性に合わせて改善していくのだから、他人と同じ内容をそっくりそのままあてがえる訳でもない。
 もっと良い方法が見つけて、もっと良くしていける。


 女性のシェイプアップでの減量にしても、大抵は胸とヒップの痩せるスピードがそれぞれ違う。それぞれのパーツの中でもさらに違う。
 そういう特性が見えたら「ここは減らしてあっちは残しましょう」と調整する。

 そのため
「減量を進める場合は、どの部位が減ってどの部位が残るかは、実際にやってみないと分からないです。そのため理想のプロポーションになる様にやりながら進めましょう」
というのが適切だろう。ガリを作るのではない。


 どのようなものも、最適になる様に、理想に近づく様に、いろいろな方面から見て進めていく。
 
 
 
適切な事を、適切な量だけ、適切に行う

 適切な事を、適切な量だけ、適切に行う。
 期間が1週間でも1年間でも、どちらも同じだ。

 期限が1週間ならその時に向けて、
「適切な事を、適切な量だけ、適切に行う」だけである。

 時間が無いといって焦ってバタバタしても、良い結果には繋がらない。
 期限に近づくほど調整が難しいのだから、1週間しか時間が無いのに1年間かかる事をやっつけようとしてもそれは無理だ。

 ピアノを初めて1週間でラフマニノフやプロコフィエフは弾けない。
 身体を使うものはどれも時間がかかる。

 大事なのは積み重ねであり、そういう考え方だ。

 運動後に上手にクーリングを行うと回復を早める事ができます。また怪我の予防にも役立ちます。特に夏場は熱に因る影響が強いので上手に活用してください。

 一般的に、クーリングとは「整理体操」と思われていますが、それは運動直後の「有酸素運動」の事を示します。

 本当の意味でのクーリングとは、「絶対的な体温を下げる事」を意味します。

 クーリングを上手に使う事で夏バテも防ぎ易いですし、効果的な競技練習やトレーニングに繋がると思われます。
 
 
 
 流れとして書きます。

1、メイン運動が終わる。


2、心拍数を下げる為、また乳酸除去の為、5分程度以下のランやバイクなどで軽度なエアロビクスを行う。目安としては心拍数が 80〜100 程度に下がるまでで良い。
(減量以外ではこのタイミングで運動直後の糖質(0.7g/kg)とタンパク質(その1/3)を摂取すると良い。心拍数が低下したら摂取します)。


3、プールに入る。冷シャワーを浴びるなどで全身の粗熱を取る。
 これは泳ぐのではなく、冷やすのが目的である。冷たい水にどっぷり浸かる感じをイメージする。
 運動選手の場合は、2を飛ばして3を行い、簡易な水中ウォーキングなどを5分程度するのも良い。
(何らかの目的により本格的に泳ぐ場合は、運動直後の糖質とタンパク質を摂取は泳いだ後になる。摂取量は同様)。


4、静的なストレッチ。
(減量ではこの辺りで糖質とタンパク質を摂取すると良い。30分後程度を目安とする。摂取量は基本的に同様とし、減量の具合により低減する)。


5、必要に因りアイシングを行う。


備考:
ジムではシャワーの後に再度着替えてストレッチをするのが難しい場合もあるので、そのような場合は「3、プールに入る。冷シャワーを浴びるなどで全身の粗熱を取る」と「4、静的なストレッチ」を逆にしても問題ないと思われる。


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アイシングの方法

1、肌に凍傷などの影響を与えにくい氷温(-0'c)の氷を使いたいので製氷機の氷が良い。家庭の冷蔵庫の氷(-18'c)の場合は一度水に浸すと良い。


2、小さい部位の場合は氷を一つ持ち、腱や筋膜に沿って(筋肉の縦の流れ)氷を当てる様にすると良い。


3、大きな部位の場合は氷をビニールの袋に入れ、アイシングする部位に当てる。冷たすぎる場合はタオルで巻くと良い。その上から簡単に縛って手で保持しなくても落ちない様にしても良いが、その場合は冷たくなりすぎない様に注意を払う必要がある。


4、紙コップに水を入れて凍らせておいて、その開口部から剥く様に紙コップを切ると保持する手はあまり冷たくなくて持ちやすい。


5、運動前にアイシングをする方法もある。
 
 
 
http://www.jiss.naash.go.jp/column/ikagaku_13.html
http://www.jcoa.gr.jp/sports/h15/contents/jsh36.html
http://www5d.biglobe.ne.jp/~mzcn/physical-c1.html


参考
熱中症
http://hisajp.info/2008/07/post_18.html

rubber.JPG

 こういう合成ゴムがホームセンターで売っています。
 大きさは 30cm * 30cm * 0.3cm などが多いです。厚みは 0.5cm の物も有るかもしれません。
 500円程度です。


 合成ゴムの比重は 1.2 〜 1.8 くらい有るそうなので、これを1枚買ってきて、カッターで四等分して、真ん中に穴をあけ、適当に角をまるめると、比重が 1.2 で 80g 程度のプレートが4つ出来上がります。

1、15cm * 15cm * 0.3cm * 1.2 = 81g (15cm 角としたときの1枚当たりの重量)
2、1.4 * 1.4 * 3.14 * 0.3 * 1.2 = 0.7g  (ホールの重量)
3、80g (出来上がり重量)

 それぞれの商品の比重は正確には知りませんが、ホームセンターで買うときに、料理用品の計り売り場で計るなどで、ある程度の目安は立つと思います。


 本来のプレートのカラーの外からペロって被せる様にしてちょろっと重量を上げ、いつでも外す事が出来ると思います。

 小さいプレートでお困りの方は、やってみてください。
 

熱中症に注意!!

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 夏は熱中症が発症しやすいので注意してください。

 野外、室内とも起こり、また高齢者の方は室内で何もしないでいても発症する場合が有ります。

 熱中症は以前は日射病、熱射病と呼ばれていましたが、室内でも発生する事もあるため誤解を招かない様にと、現在はそれらを含め熱中症と呼ぶ事が多いです。

 熱痙攣は熱中症になる前の症状の一種で、脱水や電解質の不足などで起こる筋肉の痙攣です。
 
 
 
 <汗の状態の説明>

 汗はかいたとたんに気化する気化熱による放熱が最も効率的です。サイクリングやランニングでは汗は気化しやすいですが、止まったとたんに汗が一気に出た経験をされた事があると思います。
 また、気化に有効な風が少ない室内でのトレーニングでは、汗が最初から液体となって出る場合が多いです。
 このように汗が気化から液体になると放熱の効率は下がり、液体による直接的な熱の排出となり発汗量も比例して増える傾向にあります。

 そのため、出来る限り効率的に放熱をさせるには、風を当てるなどの方法が有効でしょう。
 
 
 
 <熱射病や熱痙攣の対策方法>

1、水分の摂取。

1-1, あらかじめ運動前1時間で 500cc 程度の水分を摂取しておく。

1-2, 運動中は喉が渇いたと感じる前に摂取。チーム練習の場合は監督やコーチが時間を決め、率先して摂取を行う様にする。

1-3, 運動経験が少ないと体内のミネラル分(主に塩分)が汗に出やすいので、そのような場合は糖分とミネラル分の入ったスポーツドリンクを摂取するか、糖分が濃い場合は薄めて摂る。糖分とミネラル分の双方が入っている方が水分の吸収は早い。

1-4, 運動の前後で裸体体重の計り発汗量を較べ、0.5kg (水 500cc)程度の幅に押さえる。夏場は水分を摂りすぎるより脱水の方が心配なので、運動後の体重が軽い場合は、運動中の水分摂取を心がける。

1-5, 尿の色と頻度を確認する。通常と同じ薄黄色の場合は問題なし。それより濃い色の場合は水分の摂取を心がける。尿の頻度が減っている場合は水分の摂取を心がける。


2、環境対策
2-1, ウエイトトレーニングやエアロバイク、ランニングマシンのような固定の動作の場合は、扇風機で風を当てる様にすると良い。

2-2, エアコンで室温を下げたり、扇風機を廻して風を作る。

2-3, 風のない体育館でも起こるので、そのような場合は、窓を開けたり大型扇風機を使用する。

2-4, 運動の途中でも、汗で濡れているシャツを、乾いている物に着替えるのも良い。


4、1300 - 1500 頃の暑い時間帯は活動をしないのも方法。昼食後の午睡に充てるのも良い。


5、アルコールを摂取しての運動は避ける。


6、減量はグリコーゲン不足による筋分解による発熱が伴うため、寝苦しく感じる様に身体が火照る場合は延期も必要であろう。


7、運動後にプールに入る、冷水シャワーを浴びるなどのクーリングを積極的に行う。


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もし熱射病や熱痙攣に至ったら、

A, 速やかに救急車を呼ぶ。

B, 涼しいところに寝かせ、衣服を緩め、脇の下などの血管が流れている部分に氷枕などを当て体温を下げる。霧吹きで水をかけるのも方法。

C, 自己判断とせず、医療機関や医師の判断をあおぐ事。

D, 子供のアマチュアリーグや学校のボランティアの指導としても、問題が発生すると賠償責任が生ずるため、安全を優先してください。
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http://www.japan-sports.or.jp/medicine/guidebook1.html

http://www.cramer.co.jp/care/heat_illness.html

http://www.heat.gr.jp/

http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/memainetuhirou.htm

アイシング Icing

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アイシングについて

http://body-labs.jp/icing.htm

体脂肪率
皮脂厚測定法(皮下脂肪厚測定法 皮脂法)

皮下脂肪の厚さから体脂肪率を計算するのが皮脂厚測定法(皮下脂肪厚測定法、皮脂法)です。
つまむ、というのは二枚の皮膚と皮下脂肪の厚みを計る事となります。
厚みを測る部位は2カ所で、その2カ所の合計から計算します。
使う指は親指と人差し指が良いでしょう。

1、二の腕(上腕三頭筋側)の中間をつまむ。腕を下げ逆の手でつまんでください。
2、肩甲骨の斜め下背骨寄り、後に手を回してつまんでみてください。

それを一般的な物差しで良いので計り、それぞれの数値を計り、下記よりダウンロードしたエクセルのD2、D3に入れてください。

厳密に行うには、専用の機械を用い、被験者、検査者で行います。
自動的に計算してくれる商品が8000円くらいで販売されています。

http://body-labs.jp/skinfold_thickness.htm

スクリーニング PAR-Q リスク・ファクター(危険因子)の判断基準

 スクリーニングとは、契約段階で提出される医師の診断書とは別に、ストレングス&コンディショニングの専門的指導者の立場から、選手やクライアントの健康状態を運動を開始する前に把握する為に行われる調査や検査である。

http://body-labs.jp/screening.htm

運動強度の設定 カルボーネン法による目標心拍数の計算

http://body-labs.jp/hrreserve.htm


アップしました

心拍数 主観的運動強度 ボルグのスケール
http://body-labs.jp/rpescale.htm

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