エビデンスの活用の仕方 1、レジスタンストレーニングでのインターバルの取り方

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 エビデンスの活用の仕方について、書いてみたいと思います。
 いつもつきあっているが良く分からないインターバルから始めてみます。


レジスタンストレーニングでのインターバルの取り方

 レジスタンストレーニングでのインターバル(セット間休憩)は結構重要な要素です。
 しかしこれで間違っている方は結構おられます。
 間違っているとまでは言えないのですが、目的を履き違えている方が結構多いです。


 例えば筋肥大期のトレーニングとします。
 筋肥大期というのは1ヶ月なり3ヶ月なりの、ある程度の期間を経ないと結果が表れにくいものです。


 筋肥大の定義にはいくつか考え方があると思いますが、
1、筋肉の量そのものが増える(本来はCTによる筋断面積を計るのですが、通常は除脂肪体重や周囲径などで測定することがほとんどです)。
2、それに伴い挙上重量が増える。
というものと、私はしています。
 

 さて、インターバルについて良く聞く話しに、

「筋肥大のセット間インターバルは、1分間が良いと聞いたのでそれでやっていた。
 しかしそれだと疲れが抜けきらないので、次のセットで重量や回数が保てない。
 試しにインターバルを3分間にしてみたら、次のセットでも同じ重量で同じ回数扱えた。
 だから筋肥大トレーニングのインターバルは、3分間の方が良いはずだ」

という様なものです。


 ここで問題なのは、
「本来の目的である数ヶ月後に結果が表れる肥大を、1日内という短期間の結果で捉えている」
ということで、本来の肥大という目的を、いつの間にかその日の挙上重量に履き違えていることにあります。


 じゃあどうするのが良いのかというと、
「いくつかの方法を継続し行い、一定の期間後に検証し、目的に近い方を選ぶ」
となります。

 しかしそういう自己の体験というのは、時間がかかる割に得るものが少ない場合が多いです。
 体験や実験というのは、2つの方法をしたとしたら、どちらかにほぼ確実に優位性が表れる訳ですから、半分は無駄になるともいえます。

 「どんな体験は無駄にはならない」と言えますが、短い人生はなるべく効率よく過ごしたいものです。

 そのため、当てずっぽうにやるよりも
「学術的に良い(= エビデンス)と言われている方法から選ぶ方がもうちょっとマシだろう」
程度には言えます。

 そういうのがエビデンスの上手な活用というものでしょう。

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このページは、hisaが2009年12月 3日 14:20に書いたブログ記事です。

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