姿勢と気の流れ1

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 今回は現在の分析方法では証明できないお話しです。


 「姿勢を正しくしましょう」とは小さい頃からよく言われます。

 「ダラダラしているとしゃきっとしない」とか、そういう教育的、精神論的なものは聞いた事はありますが、「生理的にどうして」というのはあまり聞きません。

 しかし逆説的になるかもしれませんが、私は、お客さまに姿勢をつくることから初めてもらう事が多いです。
 これは体軸を正しく感じてもらって、ご自身の身体との対話を楽しんでいただく為の最初です。

 まず、立ち居。大抵これが出来ません。人それぞれなのでどれが良いという絶対的なものは無いのですが、足の裏で地球が感じられれば良いです。
 前後左右の重心値を感じて、体軸の折れをなくして、重心の移動を速やかにしていきます。
 重心値は、左右のバランスを取ったり、四股を踏んだり、そういう事で調整していきます。


 次は体軸の折れの調整です。
 例えば胸は、姿勢が良くても悪くても、周囲はほとんど変わりません。
 ただし胸が落ちくぼんでいると、表情がでなくなります。男性も女性も小さく見えます。
 呼吸器系が弱いとどうしてもここが落ち込んでくる様です。
 肩の動きが悪くなり、大胸筋が有効に使えません。この状態でベンチプレスをしても余り意味が無い様に思います。
 胃腸が弱い人は胃の辺りで折れ曲がってます。腰痛の人もどちらかというとこの辺りが滞っています。


 足の裏から脚までと、体幹の関係は、それぞれが影響を与えるので、双方を調整しつつバランスを整えます。
 膝の曲がりやO脚などの腰下のアライメントは体幹からの影響で、体幹が折れ曲がっているのは足や脚のアライメントのずれの様に感じます。

 筋のバランス、筋膜の緊張。怪我をして足裏のアーチが片側がない。物理的に骨が短い事などもあり、対応の方法はいろいろです。
 こういうのはやりながら見ながら、調整していくしかないです。


 そういう事を色々やっていると、自分の身体の反応が鋭敏に感じ取れる様になってきます。

 気の流れ、リンパの流れ、血流などは、上記のような身体との対話が出来る様になると、「ああ、そういう事だったんだ」と感じてきます。
 感じ取れる様になってくると、不思議と身体がすっきりしてきます。

 感じるだけのものは誰もが子供のうちは持っているものでしょうが、いつの間にか感じなくなるのかもしれません。そしてそれを回復させるアプローチが確立されていな思います。

 こういう感覚をないまま「リンパマッサージ」と称して行っても、余り効果がない様に感じます。


 それから先がトレーニングで調整するところですが、こういう鋭敏な感覚を持ってくると、トレーニングの質がすごく高くなってきます。
 

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このページは、hisaが2008年3月 2日 14:50に書いたブログ記事です。

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