慣れないうちは良い姿勢をとるのに力みがでます。筋を緊張(出力)させて姿勢を保っているからです。
そういう段階では、たとえ停止状態で良い姿勢が出来ても、一歩歩くと姿勢が崩れることになります。筋の緊張が歩く事で崩れるからです。
この段階では、1歩歩いて停止したときの重心位置がさっきと違います。せっかく良いバランスを取ったのに、そこに収まらないで、あっちの方(?)にずれている。
良い重心位置を保ったまま歩ける様になるには、ちょっと時間がかかります。
大抵の競技は走るので、それになるともっと難しいです。
私は何事も不断(普段)の生活の延長と考えます。これらが出来ないと特別な事はなおさら出来ないからです。不断(普段)の生活の中でここを少しずつ自由にコントロールできるように、ちょっとずつ良くしていきます。
そういう練習には、躾けや茶道などは非常に良いと思います。
練習方法です。
最初は何も力を入れないで、1時間でも2時間でも立っていられる様になることを目標とします。
だから、レッスンとしても何もしない、というか、何もできない場合があります。本人が感じられなければ、感じられる様になる迄待つしかありません。
こういう地道なレッスンは楽しい人には楽しいでしょうが、まあ、そんな事していても大抵は面白みが感じられないでしょう。
そのため、大抵はその辺りをご自身の生活の中で練習してもらえる様に、感じれるポイント作りなどをします。
それを不断の生活の中で、感じ取れる様になるまでご自身で練習していただく。
最初のうちは進歩を感じないまま数ヶ月掛かりますが、いつの間にか出来る様になります。
そうなったときは、一歩抜けたと考えてください。