ゲームでピンチから回復してよしとする人がいる。リカバーをすることはある。そうしないと負ける。
しかしそういう土壇場に追い込まれたのは、ゲームの戦術にせよ戦略にせよ失敗ではないだろうか?
でもゲームは実力が拮抗している相手と行うからどちらかがミスを犯せば負ける。こちらに優位に進むと相手はどんどんミスを犯す。その逆もある。
だからゲームは面白い。失敗しても次があるからだ。
身体ではどうだろうか?
1、最初は誰もが何も問題は起こらないと思う。
2、軽い痛みを感じたりしても、暫くほおっておけば大丈夫だと思う。
3、本格的な痛みになっても数日休めば回復すると思う。
4、痛みがどうしようもなくなって相談する。
5、これは医療レベルなのでお医者さんに相談してください、となり復帰に時間がかかる。
私たちの仕事は1の「何も問題は起こらない」ことをキープすることなのである。けがしなければ休養や治療の必要がないからゲームやトレーニングに専念できる。
またもし故障したとして、この過程の中で私たちトレーナーがケアできるのは多分2か3までだろう。私たちに行えるのはアイシングやカイロや整体の手法くらいである。
3だと治療指導になり医療法に抵触するかもしれないのでかなり制限されるし、医療レベルが必要なときにそれを勧めないは無責任だ。
そうしたとして痛みが発生するところ迄行けば復帰に時間がかかるが、でもいつかは復帰できる。無駄な時間を使うがやがてリカバー可能だ。
ところがリカバーできない突然死もある。大人だけに限らず子供の心不全もある。
大人の場合は事前の下調べを、子供の場合には突然の事故に至らないように、十分にケアしてほしい。
スポーツの軽い障害も重い障害も、最初から注意していれば至らない事が多いし、大事になる前に発見できる。
運動のやり始めの数ヶ月間は特に注意してほしい。