香港と深圳(シンセン)3

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 九龍城の上をかすめると言われた啓徳空港に一度降りてみたかったが、着いたのは新しい方だ。香港国際空港ができてそんなに経ていない頃だったと思う。

 取り急ぎその日のうちに深圳に入りたかったので、中国は深圳行きの国際タクシー?へ向かう。

 香港の入管のパスポートコントロールは先進国と同じだ。一応そういう国だ。普通に書類を書いて渡すと普通にスタンプを押してくれる。

 パスポートコントロールを抜けてそのまま出ると一つ目の両替があって、そこで両替すると同時にタクシーのチケットも買える。レートは当時は香港ドルが中国元よりも高かったが現在(2007年秋)はほぼ同じだ。

 両替のおネエさんがそのままタクシーのチケットを売るのが不思議な感覚だ。お釣りは中国元でくれた。多分いくらかお小遣いになるのかも知れない。急いでいるからまあいい。

 日本の銀行のおネエさんがタクシーのチケットを売ると考えると変だ。しかもお釣りを USD でくれるとしたらもっと不思議だ。そんな感覚だ。

 チケット代は 2,000JPY もしなかったように覚えている。JPYからの両替を3000円程度しかしなかったはずだ。常に USD キャッシュを 1USD 札でウサウサ持っているので両替はしなくてもどうにかなる。



 タクシーは満員になると出発する方式だ。閑散期は半日出ない事もある、というのはウソだ。何かしらのルールはあるのだろう、と信じる。

 誰も来ないまま心配になる頃に大抵動きが出る。何となく人が集まってきていつの間にか係の人らしいおっさんがチケットを集める。普通の服装だから「果たしてこの人に渡して大丈夫なのだろうか?」と感じるが、他の旅行者もしているから多分それで良いのだろう。

 ハイエースのワゴンのような車、客席が9人乗り位の車に7人くらいで出る。旅行者で荷物が多いから定員乗車だと辛そうだ。混雑しているときは大変だと思う。

 普通の高速道路を走る。首都高と湾岸を足したような感じだ。空港が新しいから道も新しい。

 数十分で香港出国のパスポートコントロールに着く。
 運転手が車の中で集めた全員のパスポートを束で渡して、車の室内灯を点灯する。CUSTOM がパスポートを見ながら車内を覗いて「一人、二人、三人、、、、」の様にチェックする。書類も何も無い。
 パスポートが束で戻されて個々に返される。きちんと出国のスタンプが押してある。

 ここ迄は先進国だ。間もなく中国に入る。

 続く。
 

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このページは、hisaが2007年10月27日 01:09に書いたブログ記事です。

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