<参照>
現時点で因果関係見られず タミフルと異常行動で
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2007年10月25日】
厚生労働省は24日、インフルエンザ治療薬タミフルと異常行動の関係を、動物実験など基礎研究を通じて検討する専門家作業部会を開き、製薬会社による一部の実験結果について議論した。同省はこれを踏まえ「現時点では因果関係を示すような結果は出ていない」との見解を示した。
実験は製造元のロシュ社(スイス)などが実施。現在も継続中なため、厚労省は「今回のデータだけでは結論は得られていない」としている。
実験は、血液中のタミフルが脳内に移行するかや、脳内で情動や行動などに関与する中枢神経系受容体に作用するかなどを調べる。これまでのところ、投与する濃度を上げても、中枢神経系に影響するような結果は出ていないという。
タミフルについては動物実験のほか、臨床試験や疫学調査も行われている。厚労省はこれらの調査結果を総合的に踏まえ、因果関係について判断する方針。