American Journal of Clinical Nutrition
"減量中に野菜や果物を多くとることは、体重減少に効果的である"
"肥満の女性を対象に、減量を成功させる食事方法を検討している。
対象者を2グループに分け、一方のグループには食事中の脂質を減らしてエネルギー摂取量を少なくすることのみの栄養指導をし、もう一方のグループには、それに加え、水分の多い食品である野菜や果物を多くとるよう指導をした。1年後には両グループとも体重は減っていたが、より多く体重が減少したのは、脂質を減らすだけでなく野菜と果物を多く食べるよう指導を受けたグループであった。脂質の摂取量は両グループで差はなかった。重量が重い食品である野菜や果物を多く食べることで、空腹感なく過ごすことができ、このことが減量の成功をもたらしたと考えられる。食事中の脂質を減らし、水分が多い野菜や果物を増やす食事方法は、空腹感をコントロールしながら体重減少を管理するのに効果的な方法である。
コメント:スポーツ選手の減量の場合も同様に、脂質を中心に摂取エネルギーを減らし、野菜や果物を多めにとることは、よいコンディションでの減量を可能とするであろう。"
出典雑誌名 "Julia A Ello-Martin, Liane S Roe, Jenny H Ledikwe, Amanda M Beach, and Barbara J Rolls"
提供者氏名 松島 佳子
提供者所属 中京大学大学院