日本語の感覚で「私はトレーニングが好き」という意味は、英語では「私はフィットネス(フィットネス・エクササイズ)が好き」と言う方が近いでしょう。
英語で「トレーニングが好き」と言うと、運動をしている場所で言わない限り「研修が好き」「訓練が好き」となり、新入社員かはたまた特殊部隊の隊員かと思われます。
また「私はトレーニングが好き」と言われる方のお話を深くお聞きすると、それは何らかの目的の為に行うトレーニングではなくて、特定のトレーニング種目が好きな事が多い様に感じます。
本当にトレーニングが好きなのだとすると、身体能力の全般的な向上を目指す事が好きになるはずです。
そうだとすると、私がその人の体力レベルで最適なトレーニングだと思われるものを組むとその人には最高に嬉しいはずですが、実際にそれでトレーニングをしてもらうと、
「走ったり、跳んだり、重いのを持ち上げたり、こんなにきついのはイヤだ。もっと好きな事をしていたい」
となったりします。
このような場合は、実際には「ウエイトトレーニングが好き」「ランニングマシンのトレーニングが好き」などの、ある特定の方向のトレーニングがお好きな場合が多いです。
身体能力の全般的な向上の為の本質的なトレーニングをしている訳ではなく、
「好きな種類のトレーニングをしている」
「トレーニングをする事によって、漠然としていても変わって行く自分を見ているのが好き」
というものに近いのだと思われます。
そうするとこれは本質的なトレーニングという言葉からするとあまり正しい使い方ではなく、
「レジスタンス・トレーニング・エクササイズが好き」
「有酸素系のトレーニングが好き」
と言う方が正確に近いのでしょう。
但し行為としてはトレーニングなので、表現としては
「私はトレーニングが好き」
という形になるのかもしれません。
I love lifting weights.
言葉って難しいです。。。
そういえば有酸素運動も英語では普通に言うときは
aerobic exerciseではなくcardioですね。
OneH さま、コメントありがとうございます。
選手の場合には「試合に勝つ」と言う明らかな目的が有るので、「好き」という言葉を使っても、目的は勝つ事です。
そうでない方の場合には「好き」と言われるといろいろな解釈が出来るので難しくなります。
好きなものをプロトレーナーの考える「効果的なトレーニング」をさせて嫌いにさせてしまうのでは意味が無いです。
目的や目標の為なら誰もが頑張れるので、そういうものが明らかなほうが良い結果を目指す為のトレーニングが組みやすく、指導もしやすいです。
「好き」という言葉は、難しいです。