<<参照 紙面より>>
9月30日11時37分配信 時事通信
生活を楽しむ意識の高い男性は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患になりにくいことが、厚生労働省研究班の大規模疫学調査で分かった。
研究班の白井こころ琉球大准教授は「循環器疾患にはストレスが影響する。前向きに考えられる人はストレス源があってもストレスにならず、うまく対処できるためではないか」としている。
研究班は1990年と93年、全国9地域の40~69歳の男女を対象に生活習慣や意識に関する調査を実施。循環器疾患やがんの既往のない約8万8000人を2006年末まで追跡した。
この間に3523人が循環器疾患を発症し、1860人が死亡。調査時点で「生活を楽しんでいると思うか」との質問にどう答えていたかによって、楽しむ意識を高・中・低の3グループに分け、発症と死亡のリスクを比較した。
男性では、楽しむ意識が高いグループと比べ、「中」のグループは発症リスクが1.20倍、「低」は1.23倍。同様に、死亡リスクはそれぞれ1.15倍、1.61倍だった。
脳卒中と心疾患に分けても同じ傾向だった。
女性にはこうした傾向がみられず、白井准教授は「女性の方がもともと友達などを使ったストレス・マネジメントがうまいので、差が出にくかったのでは」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090930-00000054-jij-soci