私が目指しているもの 5 身体感覚の発展と私の感覚2

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私が目指しているもの 5 身体感覚の発展と私の感覚2

 前回書いた 身体感覚の発展と私の感覚1 のなかの、

> その位の段階で、なんというか、出力側のコントロールが上手くなる人と、感じ取るセンサーの精度が上がる人に分かれる気がします。前者がスポーツ競技者で後者が人の身体を触るタイプの人です。

 この点を今日は書きたいと思います。

 運動能力の発達は身体活動を通じ10歳くらい迄でほぼ止まるといわれています。ここから先は制御系が精密になる事はあっても大きく伸びるのは難しいと思います。
 10歳の時点で運動能力が80と30の二人がいるとすると、30の運動能力の人は残念がながら追いつくのは難しいかもしれません。
 伸びる可能性はありますが、既に伸びている人も同じだけ伸びる可能性もあります。そうすると追いつくのは難しいとなるわけです。

 また、運動能力の開発というのは理論化できていないので、出来上がったものを持っている方が有利となります。
 そのため運動を始めるのは子供のうちがよいといわれるのです。子供のうちは特定の競技スポーツにこだわらず、全身を動かすものが良いです。こどもの身体開発やスポーツに関しては、追って書きます。


 身体能力というのは、入力センサーの感度と、出力とその制御の兼ね合いです。

 入力のセンサーは大抵は誰しも持っている、目、鼻、口、耳、触覚などです。
 この感度の制御は経年で向上する事もあり、どちらかというと「匠」の世界では経験を経年とともに重ねる事で向上するといってよいでしょう。
 「触っただけで1ミクロンの違いが分かる様になる」といったものです。若いうちに習う必要はあるでしょうが、その後も伸びるものです。60歳の人の方が20歳の人よりも優れている場合もあります。

 対して出力系では、今の理論では体力は20歳くらいがピークといわれ、その後は「肉体の衰えを経験値で補っている」と考えられています。経験値で補う部分が「制御」の部分の発達です。
 この制御は経年とともに向上しますが、やがて筋の衰えとともに制御が思った通りに行かなくなります。
 そのため、いくら制御が良くなったとしても、還暦を越えて100m走で世界新記録を作れるかというと、それは無理でしょう。
 競技別のフィジカルの割合もあるので、単に年齢だけの問題ではありませんが、比較的出力系にはこの傾向があると考えて差し支えないでしょう。
 競技とは異なるものを含みますが、例えば、弓道や板金や裁縫などでは60歳を超えてからも伸びるものもあるでしょう。

 フィジカル面から簡単にいうと、この肉体的な出力の制御能力が高い選手が強い運動選手と言えると思います。

(続く)

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このページは、hisaが2008年3月23日 20:18に書いたブログ記事です。

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