<<参照 紙面より>>
大豆に満腹効果 アサヒビール、タンパクに成分を発見 ダイエット食品開発
03/25 12:02更新
アサヒビールは24日、大豆に含まれるタンパク質の成分の一種に満腹感を持続させる効果があることを発見したと発表した。アサヒでは食べ過ぎを防ぐこの成分を「満腹たんぱく」と命名。26日から名古屋市内で開かれる日本農芸化学会で報告する。
満腹たんぱくは、食べたものが胃の中にどれくらい残っているかを測定する「胃排出速度」が、一般的なタンパク質の成分と比べて遅いのが特徴。東京近郊に勤務する20代、30代の女性15人を対象に実証実験をしたところ、満腹たんぱくを配合した試験食品と一般的なタンパク質の成分を用いた食品では、空腹と感じる時間に最大で1時間の差が出た。
腹持ちのいい満腹たんぱく配合食品を口にすることで、その後の食べ物の摂取量を減らすことが可能となり、ダイエット効果が期待される。アサヒでは、子会社のアサヒフードアンドヘルスケアがドラッグストア販売用として投入しているダイエット食品「スリムアップスリム プレシャスシェイク」を、満腹たんぱくを加えたタイプに順次、切り替えていく計画だ。
記者会見したアサヒビール健康おいしさ研究所代謝研究グループの杉山洋副課長は「グループで扱うほかの商品にも満腹たんぱくが応用できるかを探りたい」と述べた。