私が目指しているもの 7 身体感覚の発展と私の感覚3

|

(前回)
http://hisajp.info/2008/03/post_677.html

 前回までは出力系の制御に関して書きました。それが上手い事がスポーツでの成功に重要な事でしょう。

 今日はセンサー系の人について感じる事を書きます。この分類は私の感じているところなので、人それぞれ言葉が違うと思います。

 前回書いた様に、出力系は歳とともに筋が弱ってくると難しくなります。
 対して、センサー系は鈍る事もありますが、経年を問わず発達する様です。現実的には劣ってきているはずですが、それを補完するだけの向上が別なところであるという方が正しいのでしょう。


 良くいわれる匠の世界では、熟年になる方が良い作品(工芸品)を作れます。味とかそういう事は主観の問題ですが、技術的にも向上する様に思います。

 私たち身体に関わる職業ですと、お医者様や看護士さんなどの医療系、柔道整骨師、鍼灸や按摩やマッサージ、カイロプラクティック、そしてスポーツトレーナーなどがあると思います。

 バイトでやれるようなものは当然除きますが、プロの中でも上手い人と下手な人がいます。


 技術を追究すれば、誰もが同じレベルをマスターできる方法が「医療」ですが、そのような究極の洗練された形であっても、達人もいればあまり良くない人もいます。
 技術論だけで解決できるのであれば、同じ勉強をすれば誰もが同じ技術を持つはずですが、そうとはなりません。

 医療に限らず、民間療法でも、スポーツトレーナーでも、それぞれの流派(?)では原因追究の方法がある程度確立されていますが、同じやり方をしても上手い人は上手いし、下手な人は下手です。
 
 
 私はこの上手下手は、要するにセンサー系が優れているかどうかだと思っています。

 これは経験と努力を重ねる事が大事ですが、それより前のある程度の年齢迄に発達しなかった場合は体得が難しい気がします。運動神経の発達と同じ様に考えています。
 
 
 ときどき女の人から「パーマ屋さんで肩もみしてもらったら調子が悪くなっちゃった」と聞く事がありますが、彼らは彼らなりに勉強というか、先輩から聞くだけかもしれませんが教わっています。
 忙しい中でおざなりにやっているのかもしれませんが、でもその中でも上手い人と下手な人がいます。
 
 
 これは、「それを大事だと思う気持ち」、「自分の身体の中の、相手を感じられるセンサー」などを持たないまま単に勉強するだけではマスターできないと考えています。

 その「自分の身体の中の、相手を感じられるセンサー」の開発の技法が確立されていないから、「ここをこうやって押して最後に軽く3回叩く」のような技法論に頼らざるを得ないのでしょう。そうすると下手な人はいつまでたっても下手なままです。
 
 ある程度基礎というか、勝手に感じ取れるところまで来ていれば、教えるのは楽だと思います。
 そういう人は教えなくても技術を見て盗めるので、教える必要も無いのかもしれません。
 
 
 
 やはり上手い人は人の身体を触るのが上手いです。その人の方法でいろいろな技法を持っています。結局は個人わざに回帰するように思います。
 職業専門家としては、盗める人がマスターするのでも良いと思っています。
 
 
 スポーツトレーナーは基本的には健常者を対象としますが、本人が健常にしていたいガンの人も居られれば、身体をこき使っているアスリートも居れば、ストレス街道まっしぐらの会社員の方もいらっしゃいます。

 ワッセワッセとトレーニング指導をするのは大事な事ですが、でも考えてみればそれは出来て当然です。
 そうじゃないときにどこまで対応できるか、それを伸ばす事が大事に思っています。

 「お客さまの目指すものの達成の為に、トレーニングやスポーツを選んでいる」
 と考えています。


(上手くまとまりませんが、また続く)

このブログ記事について

このページは、hisaが2008年4月 6日 01:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「 サッカー=バルセロナのロナウジーニョ、今季中の復帰は絶望的」です。

次のブログ記事は「080405 本日の測定 ヨーグルトの日」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

最近のブログ記事