筋肉の構造
筋肉は糸の様の形状の筋線維が何本か纏められ、筋束という膜の中に束ねられ、筋束が集まり筋肉になる。
筋の端は腱となり骨に付着する。
筋線維はそれぞれがいくつかの筋細胞を纏めた多核細胞である。直径は様々に異なり、10 ミクロン(0.01mm)から150(0.15mm)ミクロン程度と言われ、太いほど出力が高い。
長さは短いものは数ミリ、長いものは30cm 程度と言われる。
筋線維が何本かごとまとまり、一つの運動神経に支配され、これを運動単位と呼ぶ。
運動単位ごとの筋線維の出力は ON か OFF だけで、0% か 100% の出力となる。全体としてみた出力の大小は、運動単位の数の多少できまる。
筋線維は筋原繊維からなりたつ。筋原繊維は筋節(きんせつ、サルコメア)がならび、タンパク質から作られたアクチンとミオシンがフィラメント構造で交互に入り込んでいる。
このフィラメント構造が短縮する事で力を発揮する。
遅筋と速筋
速筋と遅筋の割合のバランスは、筋線維のレベルで分かれる。
遅筋は、収縮スピードは遅いが疲れにくい筋を指し、赤筋線維または Type1 または ST(slow twitch fiber。またはSO) 呼ばれる。
速筋は、収縮スピードが速いが疲れやすい筋の事を指し、白筋繊維または Type2 または FT(fast twitch fiber。またはFG) とよばれる。
Type2 はその中でも Type 2a, Type2b に分かれ、Type2a は Type2b と Type1 の中間の性質を持つと言われ、中間筋(またはFOG)とも呼ばれる。
(Type1 <--> Type2a <--> Type2b)
(遅筋 中間筋 速筋)
中間筋はほぼ速筋と同じ出力を持ち(95% 程度)、遅筋に近い持久力を持つと言われ、これを増やす事がパフォーマンスアップに繋がるとも考えられる。
人間の筋は、速筋から中間筋への変性が見られるため、Type2 と呼ばずに TypeXと呼ぶ場合もある。
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