レジスタンストレーニングの発展 9、 フリーウエイトを主に用いる
フリーウエイトとマシンの違い
レジスタンストレーニングの道具には、フリーウエイトのバーベルやダンベル、ケーブルマシン、そのほかの様々なマシンがあります。
道具の考え方として、比較的優先順位で書くと
1、フリーウエイトを主に用いる。
・バーベルとダンベルさえ有れば、どこでもトレーニングが出来る。
・意識しないでも補助筋が鍛えられる。
これはウエイトの保持の為に他の筋やインナーマッスルが動員される事により、
無意識のうちに鍛えられる事が挙げられます。
2、バーベルを主とし主要種目を行い、ダンベルは補助種目に用いる。
・バーベルで行う主要種目を優先して先に行い、ダンベルではそれぞれの筋にターゲットを当ててトレーニングを行う。
トレーニングは先に行うものほど効果が高い性質が有ります。そのため大筋群を一度に動員できる主要種目を先に行うとなり、これにはバーベル種目が多いです。
ダンベル種目でおこなうそれぞれの小さい筋は、主要種目でも動員されるため、それらを先に行い疲労させてしまうと、主要種目の強度が下がったりトレーニングの効果が薄れたり、安全に行えないとなります。
そのため、バーベルを用いて大筋群を動員する主要種目を先に行い、次にダンベルを用いての補助種目を行うとなります。
3、ケーブルマシンはそれでしか出来ない動作に用いる。
・ラットプルダウン、シッティングロウイング等の、ケーブルを用いないと出来ない種目が有ります。
これはケーブルマシンでしか出来ない種目となる為に代替えが出来ません。
または、ベントオーバーロウはフリーウエイトで、ラットプルダウンはケーブルでと使い分ける事で、トレーニングできる部位が異なるため、それぞれを組み合わせて効果的なトレーニングが出来る様になります。
4、マシンは特定の部位に刺激を与える為に使用する。
「マシンの方が安全」というのは、本格的なトレーニングの場合、故障の原因となるのは負荷設定のあやまちに起因する事が多いため、重重量で関節等に無理な負担が加わるのは、マシンもフリーウエイトもどちらも同じと考えられるためあまり意味をなさないとなります。
スクワットでなくレッグプレスを使用するのは、体幹の保持の力がスクワットほど要らないため脚にだけ集中する事が出来、負荷を強くできる。または姿勢が保持されているため、スクワットよりも特定の部位に強い刺激を入れる事が出来る、というような特徴があります。
このように整理すると、バーベルで行うべきもの、ダンベルを使用した方が都合の良いもの、ケーブルでしか出来ないもの、マシンでしか行えないもの、に分けられます。
そうすると、本来はフリーウエイトで行うべきものをマシンで行うような勘違いを避ける事が出来ます。