運動で避けるべき最大のものは、突然死である。
その次に生涯的に残る障害(後遺症)が挙げられる。例えば失明、直らないレベルの骨格や関節や軟骨等の破損等が挙げられると思う。
そして、骨折、切り傷、擦り傷のような「直る怪我」もある。
例えば親は、子供がスポーツ指導者の元で怪我をした場合、許せる範囲は「骨折まで」というのもある。
運動は大きく分けて、競技の性格を持つものと、管理下で行えるトレーニング二つがある。
競技の場合は、良い成績を残す為には無理をする事も有り、事故に繋がる可能性が常にありえる。
また、競技中には偶発的な事故(ぶつかる、想定外の事が発生するなど)も充分にある。
また、昔取った杵柄で出来るつもりで怪我に繋がる例も多い。
競技という性格上、事故の割合はトレーニングより高い様に感じる。
トレーニングは身体等の能力を上げる事が目的なので、コントロールして徐々に能力の向上を目指すものである。
コントロールできる範囲で行っていれば、怪我や損傷に繋がる事は本来は無いものである。
トレーニングをする事により障害を発生させ身体能力を下げるというのは、本末転倒である。
しかしトレーニングの成果をすぐに出したいような場合は、無理をする事が多く、損傷や最悪突然死に繋がる事が有る。
突然死の原因はいくつか挙げられるが、運動時に多いものとしては心不全であろう。
心不全とは全体をさす言葉で、病名や症状としてはそれぞれ分かれる。
前ページで書いた様に、運動を始めるにあたり、
1、医師の判断や許可が必要か。
2、医師の判断や許可が不要であれば、どの程度の運動強度とするか。
という事が重要なのは、端的に言うと突然死を避ける為である。
スポーツジムや運動指導員の責任が問われる事もあるが、一番困るのは遺族である。そのような不幸な例は避けないとならない。
そのため、どのような強度の運動が出来るか不明な段階で、
「一番効果的なのはレジスタンストレーニングです」
とするのは避けるべきであろう。
それぞれの身体条件で、安全な運動を勧めるべきである。