女性の骨格筋量は、男性と較べ 10% 程度少ないと言われています。
これは、
1、体脂肪が 5~10% 程度、男性より多い。
2、子宮や卵巣などの女性特有の臓器がある。
ためと言われています。
男性の骨格筋筋量は特に運動やトレーニングをしていなくても体重の 40% よりは多く、45% 位はほぼ確実にあると思えます。
今回はその正確度を求める話しではないので、この 45% という数値を基準として考えていきます。
また、平均体格は以下のページより得られるデータの平成12(西暦2000)年の、 26歳 〜 69 歳までの単純平均とします。
肥満率をみると、「普通」がほぼ7割あるため、26歳 〜 69 歳までの単純平均をそのまま用います。
http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/kouhyo/indexkk_14_7.html
統計要覧第2−7表 身長・体重の平均値,性・年次×年齢別
統計要覧第2−6表 肥満の状況(BMI),年齢階級×性別
資料:健康局「国民栄養の現状(平成12年国民栄養調査結果)」
これらより、
・男性は、身長168cm、体重 65.9kg
・女性は、身長155cm、体重 53.5kg
とします。
骨格筋量は、男性の 45% を算出基準とします。
体脂肪率は、男性を 20%、女性は 25% とします。
臓器骨格は、男性はこれらを差し引いた残量の 35%とし、女性はそれに 5ポイント増やした 40% とします。
これらにより女性の骨格筋量は 35% となります。
これらで平均的な像を算出してみると次の様になります
(小数点以下2桁で四捨五入で、合計が増える場合は臓器骨格を 0.1kg 減らす)。
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男性
身長 168cm
体重 65.9kg
平均 BMI 23.34
骨格筋量(45%) 29.7kg
体脂肪(20%) 13.2kg
臓器骨格(35%) 23 kg
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女性
身長 155cm
体重 53.5kg
平均 BMI 22.26
骨格筋量(35%) 18.7kg
体脂肪(25%) 13.4kg
臓器骨格(40%) 21.4 kg
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これらで平均的な骨格筋量は
・男性 29.7kg
・女性 18.7kg
となります。
これらにより女性は男性と較べ、
・平均体重が 12.4kg 少ない。
・そのうちの骨格筋の減少量が 11kg で、88% を占める。
となります。