初めての本格的なレジスタンストレーニング 5、具体的にどう進めるか(一般的な進め方)

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 初めての本格的なレジスタンストレーニングを行う方に対して、私がさせていただいている方法を簡単に書くと

1、初期的な調整期(順応期)

2、全身の筋バランスを整える期間(基礎期)

3、全身の筋バランスが整って来たら、目的に合わせたプログラムにする(発展期)。

というような流れです。


 それぞれを説明します。

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 1、初期的な調整期(順応期)

a, デッドリフトやスクワットやベンチプレスなどの主要種目のフォーム取得。
b, フォーム取得を兼ねて、身体のアライメントを整える。
c, 朝の調整法など

 この期間では、あまり慌ててする必要は無く、どちらかと言うと、身体を運動できる様にならす意味が強いです。
 焦っても結果が良くなる訳ではないので、1〜2ヶ月間掛ける感じでゆっくりと進めていきましょう。

 これは 初心者のレジスタンストレーニング や 姿勢と気の流れ 8 朝の調整法 四股と四股捻転、腹式呼吸 にあるものです。

 運動を継続している方(例:運動部の高校生)がレジスタンストレーニングを導入するような場合は、フォーム取得に重点を置き、それが済んだら次に進んで問題ありません。
 これらの方も身体の動きを感じ取る様にされると、良いと思います。


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2、全身の筋バランスを整える期間(基礎期)

a, 1と同じような種目で、全身運動での全体の強化。
b, 弱い筋肉の強化。1を部位別に効かせたり(浅深、内外旋、開閉)、補助種目のトレーニングをします。
c, 様々な調整。


 まず人間の身体に現れやすい変化の特性として
・屈曲筋(腹筋、大胸筋、上腕二頭筋)は比較的残り、伸展筋(腰や臀部、大腿四頭筋)は早期に萎縮しやすい傾向にあります。
・短縮しやすい大胸筋や腹筋があり、伸展しやすい僧坊筋や広背筋があります。
・また、使っている部位は肥大し、そうで無い部位は減ります。

 そのため大抵は
・前後のバランスが悪い(大胸筋 vs 背筋。前腿 vs モモケツ)
・上下バランスが悪い(上半身型、下半身型)
・下腹部が腹圧に押し出される(腰痛のもと)

の様な状態が現れてきます。

 また、
・肘の逆反りや O 脚は痩せた女性に多いですが、こういう症状は拮抗筋に対応できないところ迄筋肉が落ちているから生じます。

 同じような症状にベンチプレスマニアの方がおられ、上半身が肥大していて下半身が弱い、大胸筋と背中のバランスが悪いなどの症状があります。O 脚の場合も多く見受けられます。


 また、全身の筋肉量では
・全身の筋量が不足している
・ある。ありすぎる(ありすぎると言う例はあまりないです)。
・バランスが悪い
の組み合わせてできるいくつかのパターンに分かれます。

 まずこれらを見て、a, b の方法で弱いところを肥大させ、他の部位に合うだけにします。弱いところに触れずに、強いところをさらに上げようとしても、やはりそれは難しいです。


 バランスが整ってくるに従い悪いところは消えてくるのですが、それでも人それぞれの弱点が残るので、それを
「c, 様々な調整」とします。
 これは人それぞれで、また発展状態により異なります。

 例えば通常の姿勢矯正などで取り除く事ができない場合などがこれに該当します。


 大体ここ迄くると、普通の感覚では「バランスの取れた良いからだ」となります。


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3、全身の筋バランスが整って来たら、目的に合わせたプログラムにする(発展期)。

 全身の筋バランスが整って来たら、目的に合わせたプログラムを行います。
 「2倍ずれていると、直す時間は4倍かかる」様な感じで、人により、部位により異なります。

 「大体ここいらで良いかな」というところまで整ってくれば、そこは別な見方をする事があります。

 そのようにして、競技であればそれに向けたもの、シェイプアップであればそれに向けたものへと変えていきます。

 その中でも本人の特性を伸ばすとか、弱点を強化するなど、様々なやり方があります。


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 このような

「筋肉の増加を行い身体のバランスを整えるトレーニング」

をするには、レジスタンストレーニングが主となります。



http://hisajp.info/2009/04/post_251.html


http://hisajp.info/2009/04/post_253.html

このブログ記事について

このページは、hisaが2009年4月27日 19:27に書いたブログ記事です。

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