免疫力ザックザク!黄金便でインフル撃退
zakzak
2009/05/27 02:07更新
新型インフルエンザの侵食が進む日本列島。もはや自分の身は自分で守るしかない。体内に侵入したウイルスは自力で排除する-カギを握るのが免疫力だ。自身の免疫"能力"は便の色で分かるという。さあ、ウンチで新型ウイルスを吹っ飛ばせ!
"おなか"が要
「今の新型インフルエンザは、弱毒型だから、腸内環境を整えて、免疫力を上げていれば怖くない」と話すのは"免疫博士"としても知られる新潟大学大学院医歯学総合研究科の安保徹教授。
新型インフルエンザは、発熱など何らかの症状が出る人がいる一方で、患者と濃厚に接触した家族などでも、全く無症状の人もいる。それらを左右しているのが免疫力。白血球の成分のひとつであるリンパ球が、ウイルス退治に大きくかかわっているのだ。このリンパ球は、睡眠不足やストレスがあると減少しやすく、加えて腸内環境にも影響を受けやすいという特性がある。
「リンパ球の全体の約6割は、腸内で作られる。そのため、便秘や下痢の人も減少しやすいといえます」
免疫力を高める、つまりリンパ球を活性化させるためには睡眠、ストレスフリーな生活、さらには、ビフィズス菌のような善玉菌により腸内環境を整えておくことが不可欠になる。
■「真っ黒&臭い」はウイルスのエジキ
とはいえ腹の中のこと。自分の免疫力が、どの程度か、なかなか分からない。最もカンタンに分かるのが日頃何気なく気張っているトイレだ。
善玉菌の働きが悪いと、リンパ球は減少し免疫力が低下する。その影響は便の色となって現れるというのだ。
「真っ黒で悪臭を放つ便をしている人はダメ。便が黒ければ黒いほど、リンパ球が作られる量は減り、新型インフルエンザも撃退するどころか、症状が重くなりやすい」
どんな便が良いのか。
「色は薄い方がいい。強いていうなら黄色っぽいのが理想的」
黄金色の便、つまり"黄金便"を排出する腸内環境は、リンパ球だけでなく白血球の一種・マクロファージも活性化されやすくなっている状態に。マクロファージは、ウイルスなどを丸呑みして死滅させる機能を持ち、「免疫力が高まると、粘膜に付着した新型インフルエンザをマクロファージが処理してくれる。体内に入る前の粘膜の段階で、ウイルスを退治できます」。
■ゴボウ、大根で「黄金」を手に入れる
それでは"黄金便"を手に入れるには、どうすればよいのか。
「今の季節ならば、山菜を取るのがいい。それに匹敵するのが、ゴボウ、切干大根、おから。1日1食、それらの食材を食べれば、3日間ぐらいで腸内はきれいになる」と安保教授。
感染拡大を続ける新型ウイルスの迎撃には「手洗い・うがい・マスク」、そして"黄金便"だ。
【便の色で免疫力をチェック】
□真っ黒→腸内が悪玉菌の温床となっており、リンパ球が増えにくい。単なる風邪にもかかりやすくなるのでご用心。
□こげ茶→善玉菌と悪玉菌の拮抗状態。真っ黒よりマシだがリンパ球はやはり増えにくい。
□黄金色→善玉菌によって腸内環境が整えられている状態。免疫力が高い証しにもなる。