<<参照 紙面より>>
10月2日12時43分配信 毎日新聞
生活を楽しんでいる意識の高い男性は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの循環器疾患を発症したり、死亡する危険性の低いことが、厚生労働省研究班の約9万人を対象にした調査で明らかになった。研究班は「前向きの心理の人はストレスを感じにくかったり上手に対処できることが影響しているのではないか」と分析している。女性は、心理状態で差はなかったという。
調査は、8県に住む循環器疾患などを持たない40~69歳の男女約8万8000人が対象。調査開始時の「自分の生活を楽しんでいると思いますか」とのアンケートに、「はい」と答えた人を「生活を楽しんでいる意識が高い群」、「いいえ」を「低い群」に分け、約12年間追跡した。
その結果、男性の循環器疾患の発症危険性は、低い群が高い群の1.2倍になった。死亡する危険性は、低い群が1.6倍。中でも、脳卒中で死亡する危険性は低い群が1.8倍、心筋梗塞で死亡する危険性は低い群が1.9倍に達した。
生活を楽しむ意識を持てる男性は、運動習慣がある傾向も目立った。
研究班の白井こころ琉球大准教授(社会福祉学)は「女性は心理面に関係なくストレスに強く、差が出なかったようだ」と話している。【永山悦子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091002-00000036-mai-soci