<<参照 紙面より>>
2009年11月25日(水)8時0分配信 産経新聞
新型インフルエンザに感染し、インフルエンザ脳症になった患者の8割が、発熱の当日か翌日までに脳症を発症していることが24日、国立感染症研究所の調べで分かった。季節性インフルでは発症までの期間を示す統計はないが、新型は季節性よりも早く発症するとの指摘が多く、感染研は注意を呼びかけている。
インフル脳症はインフルエンザに感染した際、免疫が過剰反応して発症するとされる。感染研によると、これまでにインフル脳症と報告があったのは132人。うち60人を追加調査したところ、発熱した当日に発症がみられたのは12人で、翌日が36人、2日後が8人、3~8日後が計4人だった。
うち、死亡したのは3人(5%)▽後遺症が出たのは7人(12%)▽回復したのは49人(83%)▽調査中1人-だった。60人全員に意識障害があり、45人(75%)には異常行動・言動もみられた。けいれんは31人(51%)。
脳症の報告は過去最多だった平成17年の季節性の53人を大きく上回っており、感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「発熱後は注意深く観察することが大切」と呼びかけている。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/sankei-m20091125004/1.htm