炭水化物は、身体活動のエネルギー、脳の活動のエネルギー、身体を作る際のエネルギーなどになる。
中程度の活動強度の場合の食事では、エネルギー比で、タンパク質が12%、脂質が 20~25%、炭水化物が 63〜68% となっている(前出、三次改訂日本人の栄養所要量(昭和59年))。
活動強度が上がってくると、炭水化物のエネルギーに占める割合は 50% 程度に下がる。
http://hisajp.info/2008/05/post_720.html
http://hisajp.info/2008/05/post_719.html
運動のエネルギーは、主に筋グリコーゲンから使われ始め、次に血糖、さらには時間を経ると血中の遊離脂肪酸が使われる。
クレアチンは筋グリコーゲンより早い反応に使われるため、通常の生活強度ではほぼ使われないと考えてよい。また今回の炭水化物の欄においてはクレアチンの説明は省く。
また、脳はブドウ糖(グルコース)しか栄養として使えない為、血糖は脳の為に有ると考えられる。血液は体重の 1/13 程度のため、60kg の体重で 4.6 リッター程度で、100mg/dl とすると、全血液中に 4.6g 程度しか含まれない事になる。
脳の使用するグルコースは1時間当たり 5g 程度と言われる。余談だが頭を良く使う職業と思われる学者は、私の知る限り炭水化物の摂取割合が多い様に思える。
運動で消費された筋グリコーゲンは、外部から補給しないと、筋そのものを分解して筋グリコーゲンをまかなおうとする。糖新生、筋分解とはこのような事を指す。ホルモンとしてはグルカゴンなどが主に作用する。
http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/gluconeo.htm
運動が終了して暫くするとこの傾向が強まるので、 30 分以内を目安に食事を摂ると良い。
食事がそれよりも遅くなる場合は、補食として糖質の含まれているジュース類や軽食を摂り、改めてしっかりとした食事を摂るべきであろう。
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