朝の一連の調整法は今回のものでほぼ完了です。
一番最初にする四股一連、
http://hisajp.info/2009/04/post_233.html
次の腰回し
http://hisajp.info/2009/04/post_234.html
を終え、それからこれを行います。私が「バレリーナ立ち」と良く書いているものです。
ここに書くものは、バレエの先生方の言われる事とは違うかもしれませんが、身体の調整方法の一部として考えています。
この姿勢をとると、大腿骨が外旋され、大腿骨関節から骨盤への入力で、骨盤の前傾が強くなります。
そうなると、椎骨もちょうど良い位置に来やすくなるので、正しい姿勢が作りやすくなります。
これら一連を行うと、胃の辺りが伸びる感じを受けたり、ゲップが出たりすると思いますが、それは良い方向です。
また、胸は自然と張り、顎は良い具合に引けます。
顎が出るように前方を向くのは重心地が前に行くのであまり良くなく、そういう傾向の方は結構おられるのですが、その矯正にも良いでしょう。
また、腹筋や椎骨の形状で、女性の方の場合は、腰椎の前傾が強くなりすぎる場合が有ります。
そういう場合は、姿勢を正しくするための腹筋のトレーニングの目安になったり、または既にある腹筋やペルビックでいかにして押さえる事も学べます。
------------------------------------------------------
a, 左右の踵を揃えつま先を180度開いて立ちます(第一のポジション)。
きつい人は出来るところまでにしましょう。
足裏全体を床に着けます。ルルベで上げる必要は有りません。
b, 最初のうちはフラフラするので、何かにつかまって構いません。
体重が左右均等になる様にバーに正面からつかまるのが良いですが、家庭でされる場合はローチェストやベッドボードなどに両手で、それが難しい場合はテーブルに横を向いて立つ様にして、どちらか片手を順繰りに使って支える様にしましょう
イスの背も使いやすいです。
つかまらなくて良い様になったら、アン・バー(手のひらで丹田を包むようなポーズ)、アン・ナヴァン(手を前に持っていく)等も良いでしょう。
c, ポーズを取ったら、膝の間を付ける様にして、お尻と内転筋群に力を入れ、膝を伸ばします。
痛くないところで止めて、足裏の位置をちょっとずらしたりして、ちょっとずつ探っていきましょう。
足裏の親指に重心が掛かっている場合は、大抵前傾しているのでそれを戻しましょう。
O脚や、膝が逆に沿っている場合は、内転筋やハムストリングスが弱くてこの姿勢が取りにくい事が多いので、それらの部位のトレーニングの目安になります。
以下はオプションです。
d, これらが問題なくできる様になったら、足を第3ポジション(片足を前へ出し、踵が重なる(被る)程度に動かす)のも良いでしょう。第2、4、5などは姿勢矯正とし考える場合は特に不要でしょう。
e, その後もうちょっと刺激を入れたい場合は、ドゥミ・プリエ(第一ポジションから膝を外に曲げる)などをするのも良いでしょう。
------------------
痛みが出るときは、やがて良くなってくるのか、それとも大腿骨関節そのものの痛みや、その回りの靭帯が引っ張られる事に因る痛みなのか分からないので、無理しないでください。
医師に禁止されているような場合はお止めください。
------------------------------------------------------
これら四股から一連の動きをしながら、身体の調子をと整えていく様にします。
焦って良い結果を求める必要は無いので、ゆっくり進めてください。
重心位置を感じたり、良い姿勢を作るのが目的ですので、慣れてきたら適当に手順を変えたりして、やりやすい様にアレンジしてください。
やがて自然と良い姿勢が保たれる様になります。
また、起床時の体温の上昇や日々の調整法、運動前のアップとして非常に良い方法ですから、これらを上手に取り入れてください。