初めての本格的なレジスタンストレーニング 7、自分でプログラムを組み立てるとき

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 レジスタンストレーニングを独学で行うときは、自分で身体のバランスを考え、プログラムを組み立てる必要があります。
 それにより過不足を整え、自分の望む方向へ変える事が出来ます。


「人は得意なものから選択する」ことが、理想と反対に進める原因となる

 「人は得意なものから選択する」傾向があります。
 また、得意なものは楽なので、余計その方向へ進みやすくなります。
 独学のときは、余計それがバランスを悪くする方向へ繋がりやすいと考えられます。
 
 そのため、プログラムの過不足を整える指標として、次のように考える事が重要でしょう。
 
 
競技の場合

 競技であれば、負ける要因は大抵弱い点にあるので、それを強化する事で全身のバランスは整いやすくなります。
 得意な方向は放っておいても伸びていくので、特にそれを強化しなくても良くなると考えられるからです。

 「得意な方向を伸ばすことが良い成績につながる」というのも言えるのですが、こういうのは相対的なのでどちらか正しいと言うものではありません。

 ただし、明らかに言える事としては、「全体が伸びる時期は全体の器を大きくすべき」ということでしょう。
 好きな事だけをやって、全体の器が大きくならないのでは、その後の発展に影響を与えると思います。
 これは筋肉や身体と言う意味だけでなく、メンタルや競技技術も含みます。

 技を磨く段階になってきてからは、競技を続けると身体はその競技特性の方向へ進むので、強いところは余計強くなり、弱いところは余計弱くなる傾向があり、そのような筋バランスが悪い状態では怪我が発生しやすくなります。
 そのような段階では全体を肥大させる必要がなくても、適切に筋バランスを整える必要があるでしょう。
 
 
 
男性の場合

 男性の一般トレーニーの方はベンチプレスマニアとなる方がどちらかというと多く、そのような方はスクワットやデッドリフトなどはほとんどしなくなります。
 このような場合は、身体の前面(大胸筋)や肩が発達し、それ以外が元のままでバランスが悪くなりやすいです。
 このような場合、大胸筋の肥大での猫背、肩の肥大での怒り肩などが現れやすく、反面下半身が弱いままで O 脚となりやすいです。
 また、故障部位がどちらかと言うと上半身に集まります。

 男性の場合は、足す方向で全身を整えていけるので、女性よりプログラムの設計が楽だと思います。
 ただし、このような場合も行き過ぎると修正に時間がかかることや、障害が発生するとその治療で伸びがストップする為、最初から全体をバランス良く大きくする様に考えると良いでしょう。
 
 
 
女性の場合

 女性の方は体重を指標とする事が多く、それが過ぎると見た目が貧弱となったり、健康に影響を与える事もあるので、体重を絶対的な指標とする事はあまり適切ではないでしょう。

 このような場合は、痩せ始める部位はあまり使わない胸(デコルテ、肋間筋)や腹筋の辺りから減る事が多く見られます。
 脚はヒールのある靴を履くと大腿四頭筋外側や臑が張る事が多く、また脚全体として細くなりにくいです。
 これらの理由としては、閉経前の女性は男性ホルモンの比率が脚の方が高いので(考えられているので)、下半身は上半身と較べ発達しやすい(減りにくい)傾向がある為です。

 また、トレーニング種目との兼ね合いでは、例えば日頃から前腿を使っている様な方は、スクワットをする場合も浅く大腿四頭に効きやすいフォームを取りやすいので、余計その部位が発達しやすくなります。
 このような方の場合は、ハムや臀部を使えていない場合が多いので、活動的な若い頃のようなお尻のピークは復活しにくいとなります。
 このような時は、効かせたい場所に効かせるフォームをする様に考える事と、そういう細かいところ迄まわらないようでしたら、種目そのものを別なものに入れ替える方が効果的に進められるでしょう。
 
 
 
年齢に伴うもの

 また、性差を問わず、肩や腕はは常日頃から使うので高齢になっても筋は減りにくいですが、上背や腰のような背面、下腹を中心とした腹部、脚のような、立って活動するときに使われる筋群は(前述した伸展筋群です)、身体活動の低下に伴い減りやすい傾向があります。
 猫背、骨盤後傾または前傾の様な悪い姿勢や、それに伴う肩こりなどが現れやすくなるでしょう。 
 
 
 
レジスタンストレーニングに限らず、全体のバランスを考えて行いましょう

 上記のように、間違ったトレーニングを続けたり、自分の好きな種目を選んでトレーニングすると、悪い方向へ増長することが多いので、全身の筋バランスを考えトレーニングを行うと良いでしょう。
 またそれも、年齢や活動内容に応じて、整える必要があります。

 健康を基準に考えるなら、筋肥大を進める為に血液成分分析値がかなり基準から離れていたり、心肺機能のトレーングをほぼしないのだとしたら、そのような方面でも改善を図る方が良いでしょう。

 競技の場合は、目近な目標の達成とともに、最終的に良い結果に繋がる様に、双方の面から考えましょう。



http://hisajp.info/2009/04/post_253.html


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このページは、hisaが2009年4月30日 16:09に書いたブログ記事です。

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