運動時の食事4 ピリオド(ターム)の説明1

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 競技の為の運動やトレーニングの場合、ピリオド(ターム)は大きくいくつかに分けられます。
 試合をしないで楽しみとして日々される競技の場合も、上達の為には分けて考えると効果的でしょう。


 競技は、試合の方法により次の様にピリオド(ターム)の形が分かれます。
- 特定の時期に試合期があるシーズン型競技(野球、サッカー、ゴルフ、バスケットなどのリーグ戦の競技。ウインタースポーツなど)。

- 季節を問わず年に数回試合がある競技(陸上競技、柔道、空手などのトーナメント性の競技。季節要因の無い競技など)。

 シーズン型競技の場合は1年を通して競技計画を組み、陸上競技のような場合は年に数回の試合に向けてそれぞれ数ヶ月単位で組みます。
 その始まりが「基礎期」と考えると良いと思います。


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 野球を例にとるとこのような流れになります。
1、基礎期 身体を作る時期(自主キャンプ、キャンプ期前半)。
2、練習機 試合に向けて競技の練習(キャンプ期後半、オープン戦)。
3、試合期 試合(リーグ戦、優勝決定戦)。
4、オフ期 疲れをいやす。

 野球では自主キャンプで自分の納得いく身体を作り始め、その後のチームキャンプで身体を作り上げる事や競技連取が始まり、試合期は身体を大事にします。競技シーズンが終わりオフ期となります。これを繰り返します。

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 サッカーではこのような流れになります。
1、基礎期 身体を作る時期。
2、練習機 試合に向けて競技の練習。
3、試合期
  ー1、試合
  ー2、試合直後のオフ
  ー3、次の試合に向けての調整
4、オフ期 疲れをいやす。

 サッカーはあまり良く知りませんが、特性としては競技シーズン中でも週に1回程度の試合の為それぞれで調整を行う事が多い様です。
 試合日が離れているのでシーズン中でも身体能力の向上が行え、それにより競技成績の向上に繋がる可能性のある競技といえるでしょう。
 また、リーグ以外にも様々な試合が有ります。

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 陸上競技ではこのような流れになります。
1、基礎期 身体を作る時期(日常練習や合宿)。
2、練習機 試合に向けて専門種目の練習(同上)。
3、試合期 試合(大会)。
4、オフ期 疲れをいやす。

 陸上競技などの場合は、前回の試合の疲れが抜けた頃から、身体的な向上を計るのが基礎期で、ここは主に身体を作る時期で徐々に競技に向けた練習になっていきます。

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 ウインタースポーツではこのような流れになります。
1、基礎期 身体を作る時期(雪の無いときのの日常練習や合宿)。
2、練習機
 ー1、雪が降る前に出来る競技練習(日常練習や合宿)
 ー2、雪が降り始めたら本格的な競技練習(同上)。
3、試合期 試合(大会)。
4、練習機 今シーズンの弱点を雪が有るうちに出来るだけ克服(日常練習や合宿)。
5、オフ期 春スキーが終わるゴールデンウィーク過ぎの頃。疲れをいやす。


 ウインタースポーツは雪が無いと技術練習がしにくいので、雪が降り始めて競技練習が本格的になり、雪が有るうちに上達し試合を迎え、試合が終わっても雪が有るうちは競技練習を行います。
 そのため長くて半年程度に競技に集約し、それ以外の雪が無い季節がフィジカル面のトレーニング期となります。
 予算が有る場合は、夏に南半球に行ったり、北半球では氷河の有るところで競技練習をする事が有ります。
 状況により高地トレーニングも必要でしょう。

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 体重制限のある競技(柔道、ボクシング、空手など)ではこのような流れになります。
1、基礎期 身体を作る時期(日常練習や合宿)。
2、練習機 
  ー1、試合に向けて専門種目の練習(同上)。
  ー2、減量
3、試合期 試合(大会)。
4、オフ期 疲れをいやす。

 体重制限の有る競技であっても流れ的にはほぼ同じですが、肥大させすぎると減量が間に合わなくなることもあるためその調整が重要になってきます。
 そのため比較的身体が出来ている場合は、肥大よりも持久力や瞬発力の向上のトレーニングをしたり、またはフィジカル面にはあまり手を入れずに競技練習の継続という事も有る様です。

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 また、現在のトレーニングは実際はそれぞれが重なる様に移行していき、それぞれが突然変わる訳では有りません。
 
 
 
 身体を作るときはどのような競技であっても「基礎期」に集中して行う事が好ましいでしょう。これは主にレジスタンストレーニングを中心に「筋肥大トレーニング」を行います。ある程度身体が出来ている選手の場合は、筋肥大ではなく動きを向上させるような練習から始める場合も有ります。

 身体作りを基礎期に集中して行うべき理由として、
- レジスタンストレーニングは回復に時間がかかる。
- 競技練習や試合に入るとそれを行うだけで目一杯となり身体の基礎まで手を入れられない。
などで、比較的時間に余裕のある時期に行う方が全体を通じての効率が良いからです。


 また、身体的な弱点が見えていないとトレーニングは理論的に組み立てられないため、競技成績の向上の為にも弱点を分析する事は大切です。
 そのため「なぜ今このトレーニング(練習)をしているのか」が明確でないまま同じ事を続ける事は意味が有りません。
 これは競技練習やトレーニングの進め方への理論的な組み立て方の出来ない指導者や選手のいるチームに見受けられる傾向が有ります。
 それでは無駄になりますので、明確な意識を持って取り組む事が重要でしょう。


 また、基礎期であってもレジスタンストレーニングだけ行えば良いかというとそうでもなく、動きを取り入れつつのトレーニングを重複して行う必要があることもあります。しかし基本的には身体の向上を目標とします。
 このように基礎期のうちに練習を長時間続けても疲れない身体を作り上げ、次の競技練習を集中して行える様にします。


 一般的にトレーナーとして選手の役に立てるのは基礎期で、監督の考える戦略や、コーチの考える技術練習に耐えられる体力を選手に付けてもらう事が目的です。

 しかし、現在は競技成績と身体能力の絡みが高くなっているので、シーズン中であっても基礎的な体力の向上のトレーニングを続け、戦略に活かす場合も有ります。
 
 
 
 運動量としては、
- 基礎期が一番多く、
- 競技練習機はレジスタンストレーニングが減るので徐々に運動量が減り、
- 試合期は疲れを残さない様にできるだけ試合だけに専念し維持レベルの身体トレーニングとするために運動量はさらに減り、
- オフ期は疲れをいやすため運動量は相当減ります。

 そのため、それぞれのピリオド(ターム)に適した食事内容が変わります。


 中学生や高校生では、試合が近づくほど練習量が増え、疲れの頂点で試合に臨む事も有りますが、それは付け焼き刃的な練習やトレーニング計画で、好ましい事ではありません。



http://hisajp.info/2008/09/post_68.html


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このページは、hisaが2008年9月16日 11:38に書いたブログ記事です。

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