インナーマッスル 7、体幹背面 筋群の説明

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(なるべく名称、構造、役割の順で書く様にした)。

 脊柱起立筋群

・脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)は、腸肋筋(ちょうろっきん)、最長筋(さいちょうきん)、棘筋(きょくきん)からなる筋群の総称である。

・腸肋筋は、頚(けい)腸肋筋、胸(きょう)腸肋筋、腰(よう)腸肋筋の3つからなる。
 脊柱起立筋の最外部にある。

・最長筋は、頭(とう)最長筋、頚最長筋、胸最長筋の3つからなる。
 脊柱起立筋の中央にある。

・棘筋は、頭棘筋、頚棘筋、胸棘筋かの3つからなる。
 再深部にあり棘突起を結ぶ。

・脊柱起立筋群は、脊柱と平行で比較的表層に有る。それぞれの筋は比較的長い。
・脊柱起立筋群は、背の中央の盛り上がりとして見れる。
・脊柱起立筋群は、直立の保持に重要な働きをする。

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 板状筋

・板状筋(ばんじょうきん)は、頭板状筋と頚板状筋の2つからなる。
・再浅部にあり、走行は下中央から上に結ぶ。
・首の背屈、回旋を行う。

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 横突棘筋

・横突棘筋(おうとつきょくきん)は、半棘筋(はんきょくきん)、多裂筋(たれつきん)、回旋筋(かいせんきん)からなる筋群の総称である。
・半棘筋は、頭半棘筋、頚半棘筋、胸半棘筋からなる。
 半棘筋は、棘筋に較べると胸椎から上しかないため、半棘筋と呼ばれる。
・腰多裂筋は、仙骨から腰椎を結び、強い出力を発揮し、脊柱を支える。
・回旋筋は、横突棘筋で再深部にある。脊柱の回旋を行う。

・脊柱中央上の棘突起(きょくとっき、脊柱から後方へ出ている突起部)から、下方の脊椎横突起(おうとっき、脊椎から横に出ている部分)に斜めに結ぶ。
・2〜4個程度の椎骨をまたいでいる。
・筋紡錘体が多く存在し、立居の姿勢制御を行う。

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 棘間筋、横突間筋

・棘間筋(きょくかんきん)は、それぞれ上下の棘突起を1つずつ結ぶ。
 体幹の背屈を行う。

・横突間筋(おうとつかんきん)は、それぞれの上下の横突起を1つずつ結ぶ。
 体幹の側屈を行う。


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 おおよそであるが、背面のインナーマッスルと呼ばれるものはこの程度に分類される。

 それぞれ主に姿勢保持の為に使われるものであるが、
・重力に逆らい大出力を発揮する筋から、主に片側への回旋や屈曲を司るもの
・長い距離をまたぐものから、一つの関節を結ぶもの
など、様々なものがある。

 そのためこれらを一概に
「インナーマッスルだから低負荷高回数でトレーニングする」
「ヨガやピラティスは姿勢保持の筋を鍛えることが出来る」
とするのは、どう考えても無理が有る。

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参考になると思われる頁等

http://www.pref.kochi.jp/~taiiku/Syougai/tosa-net/04koramu/02shougai/0206/0206.pdf

http://www.toyo-osteopathy.com/anatomy/cat_100.html

http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/osteologia/A02201001-017.html

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http://hisajp.info/2008/11/post_113.html


http://hisajp.info/2008/11/post_121.html

筋肉の説明
http://hisajp.info/2008/11/post_115.html

このブログ記事について

このページは、hisaが2008年11月 5日 20:31に書いたブログ記事です。

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